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pickup 当店お取り扱いの品の中からかいつまんでご紹介


刻印のないアンティークジュエリーの買取

2013/07/22 21:01 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2014/02/15 2:42 に更新しました ]




アンティークジュエリーは、時代にもよりますが、刻印がないことも多く、

金性 x 重さ というような方法で査定額を出すことができません。

日本においては、アンティークジュエリーのマーケットも実はそこまで育っていないので、査定額を幾らにするのか?ということは、結構難易度が高かったりします。

当店なりの価値観で、査定をするわけですが、

よく眺めているとその作り等に、品質を裏付ける糸口があり、それを手がかりに査定額を決めていきます。



ペンダント兼ブローチですが、輪っかがねじ式というのは初めて見ました。

アンティークジュエリーは、このようにパーツが分かれたりするものも多いですね。




カメオが割れていましたが、金線が、現代のキャストのものと比べてくっきり感が違いますね。





こちらは、925という刻印がありましたので、シルバー枠と思われます。
もともとのものを加工し、パールをあとづけしているようです。

手を加えたものは、アンティークか否かという問題もあると思いますが、以前は手を加えてはいけない、昔のままだから価値があると思っていた部分がありましたが、

博物館で保管するようなものではなく、ジュエリーは、「使われる」事が生きる事だと思いますので、時代に合わせて形を変えていくこともいいことではないかと思うようになりました。








深川製磁 バーミンガム朝顔 コーヒーポット、デミタス碗皿

2013/07/21 1:32 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/07/21 2:45 に更新しました ]




深川製磁のバーミンガム朝顔



銘も手描きです。

特に、ポットのふたの裏にある下の写真の富士山は、富士山であるということを知っている人でないとわからなくなってしまう位デフォルメされてます(笑)

それはさておき、深川製磁は、その歴史の早い段階から、欧米のマーケットを意識した製品づくりをしてきたという伝統から(だからこそ、佐賀県なのに、富士流水のマークだったり・・・)、

世界中に、わが社の製品を販売するんだ という、深川忠治の強い意志がこのマークに現れている気がします。

明治時代の製品は、こじんまりとしていなくて、堂々としているのも、時代の空気感なのでしょうね。

こちらの、バーミンガム朝顔。

おそらくですが、深川製磁創業者の、天才、深川忠次さんのデザインだと思います。(100年前にこのような素晴らしい文様、製品を次々と生み出す天才がいたんです!)


もともと、輸出されていた製品、文様の復刻版だと思いますが、現代の日本人に合うように、ちょっとした繊細観であったり、過去の作品のそのままの模倣ではなく、時代に合わせたアレンジはなされていると思います。

現代版の、ちょっと、涼しげな感じもいいですね。


手描きで描かれていますが、蓋と、本体のつるが続いているってところも、豊かですねぇ~

お引越しをされるそうで、不要になったというよりは、託されたような感じでしょうか?

大事に、次のユーザー様へお渡しいたします。

お売りいただきありがとうございました。












青木龍山先生のルーツとなる作品

2013/07/15 1:18 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/07/15 17:57 に更新しました ]







青木龍山先生が、青木兄弟紹介に在籍し、日展に出品し始めたころのものと思われます。

農夫が重たい荷物を、車に乗せて運んでいる図でしょうか?

それまでの有田焼では考えられないような、荒々しいタッチと、テーマ

「何か」を打ち破ろうとしていた、青木龍山先生の、本質が作品から垣間見えますね。



もう一枚のこちらも、同時期の作品でしょうか?

同じような銘が入っています。



こちらは、布(麻でしょうか?)を使って染めているようです。

自分の作品の表現方法を模索していたのでしょうかね?

こういう品々は、残すべき価値のあるものだとは思いますが、

なかなか、欲しいという方が現れないのが課題ですね。

リピーター様にお売りいただきました。

いつもありがとうございます。





工業製品とは違う価値観、手わざの美

2013/07/12 19:31 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/07/14 20:02 に更新しました ]



アップル製品や、SONY製品に象徴されるような、工業製品の美しさというものは確かにあります。
工業製品にとっての価値は、ズレがない、狂いがない、均質であることが価値だと思いますし、
個体差が大きな工業製品は、低品質とみなされます。

では、すべての品物がそのような価値観に染まってしまうと、生活が窮屈なものになります。

・・・前置きはさておき、足踏みしたくなるようなキュートなデミタスC&Sが当店にやってきました。

深川製磁 染付牡丹 デミタス碗皿のお買取り

深川製磁 染付牡丹 デミタス碗皿 買取

深川製磁 染付牡丹 

カップの角度を揃えるのを忘れておりまして、比較が難しくなっちゃいましたが…

ちなみに、こちらは手描きです。

細い筆で、牡丹の輪郭線を描き、すき間を、濃み(だみ)という技法で、塗りつぶしていきます。

工業製品の価値観でいうと、プリントで複製したものを転写することが個体差を揃えるということにつながりますが…

こちらは、その価値観ではなく、あえて手描きで揃えようとしています。

あえて、崩すという価値観もありますが、そうではなく、

手描きで揃えようとしています。

ぱっと見、違いが分かりにくいですが、

牡丹の花の中心部の花の開き具合にご注目。



上下で、他の部分もちょこっとずつ違うのがお分かりになりますでしょうか?

どうでもいい人にとっては、本当にどうでもいいことで、

カップは液体を入れることができればよい。

という、モノの見方もできますが、

この小さなカップとお皿に、秀逸なデザイン、職人さんの高い技術、等、奥行きと深みを感じることもできるわけです。

手作りの品々が減ってきている現代、

食事でさえ、工業製品的に製造されているものが増えてきた現代において、

人の手で作ったもの

という、ことは、それだけで価値を感じることができますし、

それが、高い美意識と、技術を持った、歴史のある窯の製品ともなれば、

そこに、満足を感じられる方々も多くいらっしゃるのだと思います。



今回、リピーター様が、お引越しをされるとのことで、いろいろな品々を宅配便買取をご利用いただき、お売りいただきましたが、

再び当店を選んでいただいたことを嬉しく思います。

いつもありがとうございます。 お売りいただきありがとうございました。






佐賀県重要無形文化財 故中村清六先生作 白磁の壺の買取

2013/07/08 19:05 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2016/11/02 5:52 に更新しました ]


北部九州の人間にとっては、中村清六さんの名前は、井上萬二さんや、青木龍山さんと同じような感じに受け止められていますが、

全国的に見てみると、人間国宝や、文化勲章受賞作家ではない というだけの理由で、

コレクターの数も減り、同じような相場での買取ができないのが現状です。

これは、おかしな話で、良いものは良い、それに見合った評価がなされるべきだと思っています。

中村清六さん、その師匠の奥川忠右衛門さんなどもっとコレクターが増えてもいいような作家さんが有田にはまだまだいますので、

そういう作家さんの魅力を伝えていくのも、宝を眠らせておかないためにも大事なのかな?と、最近そう思っています。

魅力を伝えるには、その本質を理解し、確かにそうだと思っていただく必要があるわけで、

そのレベルに達するにはもっと勉強しなくちゃいけないなぁと思っているのですが…

すぐに、そのレベルには達せないでしょうから、時間をかけてその能力を高めていければと思っています。


たとえば、技という面で見てみると、昔の職人さんはたいていそうなのですが、きわめて若い時期から職人として働き始めます。

清六さんは、インタビューによると14歳から・・・。

作家としてではなく、職人として見た場合、このキャリアのスタートの差は、現代の作家さんには追いつけない部分があると思います。

(現代の作家さんはその代わりに、コンセプトやセンスの部分が相対的に秀でているというか、別の部分に良さがあると思います。)

陶芸一つをとっても、根底に流れるものは違ってきますね。

叩き上げの職人の技を持った作家さんという意味では、今後はそういう方は少なくなっていく一方なので、

そういう部分に価値を見出す方にとっては、中村清六さんの作品というのは面白いのではないでしょうか?


お売りいただきありがとうございました。



青木龍山先生作 天目花瓶 共箱 +α

2013/07/08 4:13 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/07/11 19:51 に更新しました ]



陶芸家の中では数少ない、文化勲章受賞された作家

青木龍山先生作の、天目の花瓶。

薄めの陶胎ですが、内側から張り出すような迫力のある作品です。

最初は、査定のみというお話でしたが、ほかの品物も見せていただくことになり、やはりこちらもということで、お売りいただきました。

当初は、もっと高い金額を予想されていたようですが、ご納得の上お売りいただきました。



結局、その他の作家さんや、窯の品々、40点以上の査定で、その後、ちょっと力が抜けきった感じになりましたが…

この花瓶の箱の中に、


この本も入っていたのですが、絶版の本で入手できずにいたのですが、

これはまさに私が前々から欲しかった本で、嬉しくなり、別途買取とさせていただきました。


この本が入手できた嬉しい日となりました。


お売りいただきありがとうございました。




地道な認知活動

2013/07/03 12:41 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/07/03 12:58 に更新しました ]






業者さんの集まりの中で、古いデザインの指輪が潰され(スクラップ)そうになっているところでしたので、買わせて頂きました。

こういうのが売れるの?? というような反応でしたが、

こういうジュエリーは、ファンは少ないですが、ゼロではなく、

こういうジュエリーを探されている方がいらっしゃるので、こういうリングが入荷したら連絡下さい、ということを伝えさせてもらいました。

質屋にかぎらず、普通、貴金属を売却した場合、こういうデザインのリングは問答無用にペンチで石を外され、潰されちゃいますが、

流行っていないからといって、壊してしまうのはあまりにも惜しすぎるデザインです。

もう少し頑張れば、アンティークの扉が開きます。

大事に扱って行きたいものですね。


お売りいただきありがとうございました。






良品探しの旅は続きます。

2013/07/03 12:04 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/07/03 12:24 に更新しました ]





某質屋のバザールに出品されていたリングです。

最終日まで残っていたので、その後、買わせてもらいました。

こういうものを急に探しても出てくるものでもないので、

お! と、思えるものは、その瞬間決断していかないと、次が無いと心得てます。

お売りいただきありがとうございました。



ジュエリーお好きな方は、足を使って、質屋の売り出しにまめに通うことを強くおすすめ致します。

ジュエリーの数を見ることで、自然に目が肥えますから、良品かそうでないかの自己判断ができるようになります。

そして、モノと客層のミスマッチ等で価格が低めに設定されているものも探せば有りますヨ!





珍しいものが高いというわけではありません。

2013/06/24 19:51 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/06/24 20:06 に更新しました ]



香蘭社のこの銘

ちょっと珍しいなーと思って眺めていますが…


表のほうは、わかりやすい転写柄で、付加価値云々というほどでもない感じです。

ですので、こういう品物の場合、単品で買い取り額をつけること自体がちょっとむつかしい場合も出てきます。

この銘のものを探している人がいらっしゃればその方にはそれなりの額で販売できるかもしれませんが、そういう方を探すことにコストがかかってしまいます。

ということもあり、この品物に限らず、珍しいことがすなわち高額査定に結びつくとは限りません。

香蘭社なら何でも云々ではなく、品物品物それぞれ見てみないとわかりませんね。

こっそり、オウエン 無料コーナーに忍ばせてますので、お気づきの方はラッキーですね。(笑)










そんなものかと思う前に…

2013/06/21 1:11 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/06/24 6:31 に更新しました ]



市内の某、大手買取店さんの査定に疑問を抱いたお客様。

※※家具店の方にすごく、良いものと聞いていたのにそのような値段なの??

と、思われ、当店へ問い合わせされたそうです。

お電話では、大手さんの査定額は、可能性としては、ありうる話です。

査定は無料ですので、お持ちしませんか?

と、ご案内し、ご来店いただきました。

結果的には、大手さんの倍の価格をつけさせてもらい、お客様にもご納得いただけたようです。

倍といっても、超高額というほどではないので、購入額からするとずいぶんお安くなってしまいますが・・・・

それは、絨毯に限らず、高級品にとっては仕方のない部分もあり、

毎日たくさん売れるわけではないので、売価に利益がある程度含まれていないと、お店を維持できないからです。

売る側が高すぎとか、買う側が安すぎと、一律にいえない部分がそこにあります。

まぁでも、今回の件に関しましては、電話で問い合わせをし、当店に持ち込む価値はありましたね。

いつでも、このような結果になるものではないですが、お役に立てたようでよかったです。


お売りいただきありがとうございました。





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