北部九州の人間にとっては、中村清六さんの名前は、井上萬二さんや、青木龍山さんと同じような感じに受け止められていますが、 全国的に見てみると、人間国宝や、文化勲章受賞作家ではない というだけの理由で、 コレクターの数も減り、同じような相場での買取ができないのが現状です。 これは、おかしな話で、良いものは良い、それに見合った評価がなされるべきだと思っています。 中村清六さん、その師匠の奥川忠右衛門さんなどもっとコレクターが増えてもいいような作家さんが有田にはまだまだいますので、 そういう作家さんの魅力を伝えていくのも、宝を眠らせておかないためにも大事なのかな?と、最近そう思っています。 魅力を伝えるには、その本質を理解し、確かにそうだと思っていただく必要があるわけで、 そのレベルに達するにはもっと勉強しなくちゃいけないなぁと思っているのですが… すぐに、そのレベルには達せないでしょうから、時間をかけてその能力を高めていければと思っています。 たとえば、技という面で見てみると、昔の職人さんはたいていそうなのですが、きわめて若い時期から職人として働き始めます。 清六さんは、インタビューによると14歳から・・・。 作家としてではなく、職人として見た場合、このキャリアのスタートの差は、現代の作家さんには追いつけない部分があると思います。 (現代の作家さんはその代わりに、コンセプトやセンスの部分が相対的に秀でているというか、別の部分に良さがあると思います。) 陶芸一つをとっても、根底に流れるものは違ってきますね。 叩き上げの職人の技を持った作家さんという意味では、今後はそういう方は少なくなっていく一方なので、 そういう部分に価値を見出す方にとっては、中村清六さんの作品というのは面白いのではないでしょうか? 中村清六作品 査定&買取致します。 お売りいただきありがとうございました。 |
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