アップル製品や、SONY製品に象徴されるような、工業製品の美しさというものは確かにあります。 工業製品にとっての価値は、ズレがない、狂いがない、均質であることが価値だと思いますし、 個体差が大きな工業製品は、低品質とみなされます。 では、すべての品物がそのような価値観に染まってしまうと、生活が窮屈なものになります。 ・・・前置きはさておき、足踏みしたくなるようなキュートなデミタスC&Sが当店にやってきました。 深川製磁 染付牡丹 デミタス碗皿のお買取り カップの角度を揃えるのを忘れておりまして、比較が難しくなっちゃいましたが… ちなみに、こちらは手描きです。 細い筆で、牡丹の輪郭線を描き、すき間を、濃み(だみ)という技法で、塗りつぶしていきます。 工業製品の価値観でいうと、プリントで複製したものを転写することが個体差を揃えるということにつながりますが… こちらは、その価値観ではなく、あえて手描きで揃えようとしています。 あえて、崩すという価値観もありますが、そうではなく、 手描きで揃えようとしています。 ぱっと見、違いが分かりにくいですが、 牡丹の花の中心部の花の開き具合にご注目。 どうでもいい人にとっては、本当にどうでもいいことで、 カップは液体を入れることができればよい。 という、モノの見方もできますが、 この小さなカップとお皿に、秀逸なデザイン、職人さんの高い技術、等、奥行きと深みを感じることもできるわけです。 手作りの品々が減ってきている現代、 食事でさえ、工業製品的に製造されているものが増えてきた現代において、 人の手で作ったもの という、ことは、それだけで価値を感じることができますし、 それが、高い美意識と、技術を持った、歴史のある窯の製品ともなれば、 そこに、満足を感じられる方々も多くいらっしゃるのだと思います。 今回、リピーター様が、お引越しをされるとのことで、いろいろな品々を宅配便買取をご利用いただき、お売りいただきましたが、 再び当店を選んでいただいたことを嬉しく思います。 いつもありがとうございます。 お売りいただきありがとうございました。 |
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