当店が、地金系ネックレスを売らずにお持ちいただくことをオススメする理由。


金を資産として持つということ

お金の発行を渋っている国はあるでしょうか?
現代の日本もアメリカ同様、お金をどんどん刷っています。
国がお金の供給量を増やすとどうなるか?  ・・・それは、歴史が教えてくれてますよね?

手元に現金は必要です。金は、それ自体で何も生み出しませんので、世の中に投資用のお金が回ることも必要だと思います。
ただし、万が一お金の価値が暴落するなどの事を考えた場合、少なくとも全資産の5%程度は現物資産として、金をお持ちいただくことをオススメしています。

もう少し身近な話ですと、私は質屋なので日常的に現金が足りなくなった方々と多く接しています。
会社の経営者であったり、小綺麗な身なりをされたご婦人方も質屋を利用します。
そもそも、質入れできる品物がなければ質屋を利用することはできません。
病気と同じで、誰もが質屋を利用したいと思っていなくても、現金が急に足りなくなることがあります。
まさか、質屋を利用することになるとは思わなかった・・・ と、おっしゃいながらご来店される方も多いです。
そういうピンチの時に、強い味方が金製品なのです。
そのような機会がないならないでそれは幸せな人生だと思いますが、
用意していたとして、場所も取りませんし、腐るものではありませんから、用意しておくということは悪い話ではないと思います。

インゴット、ジュエリーどちらでも構わないので、現物である程度は金を持っておいたほうがいいのではないでしょうか?
というのが、基本的に当店がお伝えしたい事です。
(目的、用途にあわせてどちらもというのが理想ですが、インゴットは重量があるのでかなりの高額品になりました。)

お金は使いやすいようにできていますので、減るときはどんどん減ります。
金製品は、実際の手続きは簡単ですが、「売る」という行為が、ATMからお金を引き出すほどは気軽でないので、お金よりは残りやすい傾向にあります。
金は、お金に困ったときにその存在感を増します。その時が、金製品の活躍の時なのです。

使わないからいらない。だから売る。 ではなく、
使わないからこそ、いざ困ったときに気軽に売れるのです。
困ったときに、思い入れのある品物を手放したくないですよね?
困っていないときに売る必要はないと思いますし、困らなければそれはとてもいい人生であると思います。
残された人たちに残してあげましょう。きっと喜ばれます。


資産をジュエリーで持つということのメリット
ジュエリーはもともと、身に付けるために作られています。
ですので、大き過ぎない、重すぎないという点があります。
インゴットを持っておくというのも、いいと思います。手数料率が低いので売買に向いています。
金の売りどきに売って、金の買い時に買うのは、ジュエリーではなくインゴットに当てはまるものだと思います。
ただ、インゴットはよくも悪くも単価が高いです。
手数料を考えると、500g、1kgがオススメですし、200万円以上の金などの売却は、国税庁へ申告が必要になります。
売却時に、利益が出すぎた場合は・・・

重すぎないというメリットは、単価が下がるので複数持てる、小分けできるという点です。
複数持っておき、分けて売却や、譲渡ができるというのは、メリットだと思います。




資産をネックレスで持つということのメリット

・取り扱い業者が多い。
指輪やネックレスの、金製品は、取り扱い業者にとっても馴染みのある品物です。
コインはまだいいですが、インゴットともなると買い取る側として、構えてしまいます。
おそらく、他の買取業者さんも同じような心理が働くように思います。
ですので、万が一の事態の時の売却先の選択肢は、塊であるものよりは、ネックレスや、指輪の方に軍配があるように思います。


・持ち運びしやすい。
たらればの話ですので、読み飛ばしていただいても結構です。
こういう事態にならないのが一番よい事なのですが・・・
身一つで、荷物を持てないような事態、(戦争、大災害、等)になった時に、資産として身につけて持ち運ぶことができる。
ポケットにコイン、ダイヤモンドも可能ですが、どこにあるかを意識していないといけないことと、
例えば、海に飛び込む、川を渡らないといけないという時に、ネックレスは、身に付けることができるというメリットはあると思います。
考えすぎなのかもしれませんが、日本の歴史を振り返ったり、世界情勢を見てもそのような状況というのは全くなかったわけではありません。

※高額の場合は、大粒のダイヤモンドですね。1億円の金のネックレスを運ぶのは不可能に近いですが、ダイヤモンドならばポケットに収めることができます。

中古であるというメリット
・中古であることで、製造コストが価格に反映されていません。
金を最も安く買おうと思うとインゴットになりますが(単価は高くなりますが・・・)、
金の買い時に新品の金のネックレスを買おうと思っても製造コストがかかり、安値で買うことができません。
現在、中古のネックレスは、どんどんスクラップされているので、国内のネックレスの数がかなり減ってしまいました。
買い時に買おうと思っても中古の絶対数が少ないので、多くの人が中古のネックレスを欲しがっている状況になると、安値での入手は困難になると思います。

※製造コストが比較的低いといわれる喜平のネックレスの、新品の価格を調べてみて下さいね。

中古地金系ネックレスのデメリット
・偽造品のリスクに注意
金製品には、偽造品が存在します。偽造品を作る側は、手を変え品を変え利益を出そうと工夫をしてきます。
我々質屋は、金を買い取ったりお預かりしますので、偽造品に対して無防備だと、すぐ店が潰れてしまいますので、このあたりの情報は最も敏感になっておかないといけません。
ある程度の、偽造品情報はこちらで見ることができます。

新品であろうと、中古であろうと怪しげな人からは買わないことが肝心です。
誰から買うか? と言うことは、宝石の世界では当たり前に重要視されていることですが、
金製品の目利きに自信がない方は、やはり誰から買うか?と言うことは重要になると思います。


・盗難、紛失のリスク
現物資産は、無くしてしまった場合のリスクに対しては弱いです。
ノートパソコンなどはシリアル番号が振られているので、警察に届けると出てくる場合もあります。
金製品はあまり在庫を長期間おかずにスクラップする(潰す)業者さんが多いですので、残らない可能性も高まりますが、
盗まれた場合、迅速に、警察に届出をすることをオススメします。
せっかくの資産を無くしてしまうというリスクを減らすためにも、
泥棒に入られないような、防犯面、無くさないような用心をして下さい。
品物の写真、特徴を紙に保存しておけば、万が一の盗難時にも警察に届出しやすいですね。
特別な刻印でも製品に残しておけば、類似品が多いネックレスですが、品物を特定する有力な手がかりとなりますね。

・現物資産も万能ではありません。
停電などで、ATMが停止するような緊急事態にも、ある程度は換金出来ますが、
買取業者さんの資金がなくなってしまえば、買取したくてもできなくなります。
震災時に、実際そのような状況が発生した地域があります。
その経験から考えると、金製品以上に、自宅に幾らかの現金を置いておくことが重要だと思います。
泥棒に入られて盗られたでは、話になりませんから、防犯面や、保管場所にはご注意くださいね。

何事も無いのが一番ですが、備えあれば憂いなしですね。
お金のことだけではなく、健康や、老後、等 いろいろなことを想定して、人生を送るということは大事なことだと思います。



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