何故こんなに低評価になってしまうのか? という状況を脱するために・・・

2013/06/19 7:15 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/06/19 21:08 に更新しました ]




先日、ご来店いただいた方に奥川忠右エ門さん(初代と思われる)の作品をご購入いただいたのですが、

何故お安いのですか?というご質問が・・・

現代の陶磁器は、一部の作家さんを覗いて、査定額が厳しい場合が多いです。

この作家さんが、何故こんなに低評価になってしまうのか?

と、思う事も多いです。

例えば、奥川忠右エ門さんなどは井上萬二さん(人間国宝)、中村清六さん(佐賀県重要無形文化財)等の師匠であり、職人の街であった有田で、作家という道を切り開いていったパイオニアの一人であり、大変重要な方であるにもかかわらず、その作品を求める方が少なく、そのため確たる相場が育っていない状況にあります。

出来れば、高く買い取ってあげたいけれども、現実を考えるとあまり突っ込んで買い取ってあげれないこともしばしば・・・・

現実を見るとそうなのですが、その作家さんの重要性を伝えていくことで、ファンが増え、相場が上がっていくというか、

この作家さんの作品を欲しいと言う方が増えることが、相場の安定と向上をもたらすというか、

そういうことなんだろうとも思います。

陶磁器関係は、若い世代にファンが少なく、需要と供給のバランスが崩れつつあり、供給過多になってきています。

供給が多いから、何でもかんでも安くなる。

ではなく、良い作品が、良い作品を生み出した作家さんがもっと正当な評価を受ける。

そういう状況になるために、自分に何が出来るのか?

もっと、考えていこうと思います。







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