奥行きのある美しさ

2013/06/11 21:32 に FUCHIGAMI KIYOSHI が投稿   [ 2013/06/13 23:22 に更新しました ]
深川製磁 牡丹金ミル 丸型6号鉢 買取


今となっては、殆ど見かけない、昔の紙箱

それはさておき、深川ブルーのグラデーション いいですね~。

深川製磁の歴史の中において、牡丹金ミルの発案はいつか存じませんが、

戦後~昭和時代を代表する意匠の一つとも言えるのではないでしょうか?


まぁ、それはよしとして、気になった点が・・・

横に入った線は見えますでしょうか?

これは、轆轤目と言って、轆轤をした時の痕跡なんですが、
それが見えています。

あえて見せていると言うよりは、見えないほうがいいけれども、焼成の関係で、見えてしまっているといった感じでしょうか?



でも、この線は、轆轤を引いた痕跡でもありますし、何も線が見えない品物よりも、美しさに奥行きが出てくるものだと個人的には思います。

合成の宝石は綺麗すぎるけれども、天然の宝石の美しいものは僅かに不純物が入っており、そういう影響もあって美しさに奥行きが出る。みたいな・・・

別の言葉で言うと、工業製品的ではない、価値観というか・・・

ハンドメイドによる、個体差、ゆらぎのようなものが、美しさに奥行きを与える的な・・・


ろくろ目があるから、査定額UPとかそういうことは一切ないのですが、

せっかく使うのであれば、こういう豊かさを感じさせてくれる品物は、プラスアルファとしての価値を感じさせてくれるのではないでしょうか?


お売りいただきありがとうございました。






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